不育症のこと

【不育症のこと】無事に妊娠はしたものの、流産や死産を繰り返してしまう…その状態のことを「不育症」といいます。そして、約7割近くが医学的にも原因がはっきりしていません。本当につらく悲しい「不育症」には、パートナーや周囲の方の支えや理解が必要不可欠です。

妊娠しても赤ちゃんが育たず、2回以上の流産(※1)や死産(※2)の既往がある場合を不育症といいます。(妊娠反応のみ陽性で超音波検査で子宮内に胎嚢が確認されないまま妊娠が終了する生化学的妊娠は流産回数に含まれません。)一般的に年齢が高くなるほど流産の可能性が高くなります。
抗リン脂質抗体や子宮の形態異常などが原因となることがありますが、検査をしても、約7割の人は医学的な原因がはっきりしません。

※1 流産とは:妊娠22週をむかえる前に妊娠が終わること
※2 死産とは:赤ちゃんが亡くなった状態で出産になること

【不育症の原因】原因不明が約70%

出典:一般社団法人日本生殖医学会 「不育症患者1676組を対象とした研究」

流産・死産の経験は、とても大きな悲しみをもたらすものです。
女性の体はもちろん、心のケアも重要になります。
また、パートナーにおいても心のケアは必要になります。
自分たちだけで抱え込まず、かかりつけの医師や助産師、看護師に相談してみましょう。
また、流産・死産等を経験された方への相談窓口でも相談ができます。