男性不妊について
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WHO(世界保健機関)の調査では、
不妊症のうち男女ともに原因がある割合は24%、男性のみに原因がある割合が24%でした。
この調査から、不妊に悩むカップルの約半数は男性にも原因があることがわかります。
精子の健康状態は、精液検査で調べることができます。
また、精液検査の結果は、値のばらつきが大きいため、数値に一喜一憂せず、複数回検査を受けてみることも大切です。
たとえ数値が悪くても、日を改めて再検査をすると、異常がないケースもあります。
まずは検査を受けてみましょう。
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男性不妊の3つの原因
男性不妊の原因は、大きく3つに分けられます。
出典:厚生労働省研究班は2015年度、国内の医療機関39施設の患者約7300人を対象に、男性不妊の要因を調査
1つめは、元気な精子がつくれない『造精機能障害』です。この造精機能障害が男性不妊全体の約8割に あたるといわれています。造成機能障害の原因は不明な事が多いですが、精巣やその周りの静脈が拡張し、精子が作りづらくなってしまう「精索静脈瘤」などがあります。精索静脈瘤の治療は手術が中心となります。
2つめは、『性機能障害』で、勃起や射精に問題があり、性行為がうまくいかないケースです。性に関する知識が不十分な場合や間違ったマスターベーションをしているなどが原因となることもあります。また、排卵日周辺にタイミングを合わせなければならないプレッシャーが、勃起障害の原因となることもあります。勃起不全(ED)の治療は原因により内服薬の処方やカウンセリングなどが行われます。
3つめは、『精路通過障害』です。精巣でつくられた精子は、精管、射精管を通って射精されます。生まれつき精管がなかったり、炎症によって通り道がつまっていたりすると、精子がつくられていても出てくることができません。
精液中に精子が見当たらなくても、精巣内に精子がいれば、赤ちゃんを授かれる可能性はあります。
「造精機能障害」や「精路通過障害」が原因となって精液中に精子が全くない状態を無精子症といいます。原因によって治療法が異なりますので、まずは検査を受け、男性不妊が隠れていないかをチェックすることから始めましょう。
精子によい生活習慣
肥満や喫煙、睡眠不足やストレスなどがあると、精子の数が減ったり、運動率が下がったり、精液の状態に影響する可能性があります。
元気な精子を育てるためには、規則正しい生活習慣が重要です。栄養バランスのいい食事をとり、十分に眠り、適度な運動をすることを心がけましょう。
また、精子は熱に弱いことがわかっています。温めすぎは禁物です。サウナや長時間の入浴、ひざ上でのパソコン作業など、精巣を高温環境に長時間おくことは避けましょう。